9月も中旬に入り、ようやく暑さも和らいで参りました。
いよいよ食欲の秋、スポーツの秋、そして読書の秋の到来です。そこで、今回は
私の好きなお勧め本?(作家?)をご紹介したいと思います。
まずは、「テロリストのパラソル」藤原伊織著 1995年に発行され史上初の
江戸川乱歩賞と直木賞をW受賞した作品です。電通の社員だった作者ですが、2007年に
残念ながらお亡くなりになりました。
続いては、「私が殺した少女」原寮著 フリージャズピアニストである作者は、デビュー
以来19年でわずか長編4作、短編1作と驚くべき遅筆作家として有名ですが、発表された
作品全てに高い評価を得ており次回作を待ち望んでいるファンも多いと思うのです。しかし
2008年以降今日まで、まだ次作が発行されていません。
最後に「流星たちの宴」白川道著 自ら株式投資顧問会社を起業しましたが、インサイダー取引などの罪で刑務所に服役。そして堀の中で小説の書き方を覚えたという作者のデビュー作です。残念ながら、この作家も昨年お亡くなりになりました。
ご紹介した3人の作家に共通しているのは、いずれも無頼派のハードボイルド作家と呼ばれ、破天荒な生き方をされた人達ばかりですが、文体は非常に繊細、上品で知性的な表現が
魅力なんです。それでいて、気魂が溢れている作品ばかりです。 あくまで私の個人的な感想ですが、、。
もしご興味がありましたら、秋の夜長にぜひご一読を!
澤木
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